プロが教える、素人さんでも分かる、良い胡蝶蘭の見分け方
お祝い事の贈り物として、またはご自宅を彩るインテリアとして、胡蝶蘭は私たちの生活に寄り添ってくれる存在です。
しかし、いざ胡蝶蘭を選ぼうとしたとき、
「たくさんあってどれを選べばいいか分からない…」
「見た目が同じように見えるけど、何が違うの?」
と悩んでしまう方も多いのではないでしょうか。
実は、胡蝶蘭の品質は、いくつかのポイントを見るだけで簡単に見分けることができます。
私たちは胡蝶蘭専門のプロとして、年間を通して数えきれないほどの胡蝶蘭を扱っています。
今回はその経験から、初心者の方でも良い胡蝶蘭を見分けるための秘訣を、分かりやすくお教えします。
良い胡蝶蘭を選ぶ、たった3つの基本ポイント
まずは、胡蝶蘭の品質を判断する上で最も重要な3つのポイントから見ていきましょう。
この3つをチェックするだけで、良い胡蝶蘭を選ぶ確率は格段に上がります。
1. 根元から花茎(かけい)の「太さ」を見る
良い胡蝶蘭は、何よりも株全体が健康でなければなりません。その健康状態は、花茎(花が咲いている茎)に表れます。
- 良い胡蝶蘭: 根元から花茎が太く、まっすぐで、しっかりとしたハリがある。
- 避けるべき胡蝶蘭: 花茎が細く、頼りなく、途中で曲がっているもの。
花茎が太いということは、株自体が十分に栄養を蓄え、健康に育っている証拠です。太く、頑丈な花茎からは、生命力の強さを感じることができます。
2. 葉の「色とツヤ」をチェックする
胡蝶蘭の葉は、その健康状態を映し出す鏡です。花だけではなく、葉もしっかりと観察しましょう。
- 良い胡蝶蘭: 葉の色が濃い緑色で、肉厚で、ツヤがある。
- 避けるべき胡蝶蘭: 葉の色が薄かったり、黄色っぽかったり、ハリがなくシワが寄っているもの。
葉にツヤがあり、ピンと張っている胡蝶蘭は、水分や栄養を十分に吸収できている証拠です。逆に、葉に元気がないものは、株が弱っている可能性があります。
3. 花の「輪数」と「密度」を確認する
胡蝶蘭の豪華さを決めるのが花の数です。ただ単に輪数が多ければ良いというわけではありません。花の「並び方」と「密度」にも注目しましょう。
- 良い胡蝶蘭: 花が均等な間隔で並び、密度の高いもの。
- 避けるべき胡蝶蘭: 花と花の間が開きすぎていて、スカスカに見えるもの。
同じ本立ち(例:3本立ち)でも、輪数が多いものや、花がびっしりと詰まっているものは、見た目の美しさが格段に違います。
さらにワンランク上!プロが実践する「細かい」見分け方3つのポイント
上記の3つの基本ポイントを押さえたら、さらにプロの視点から胡蝶蘭の品質を見極める細かいポイントを見ていきましょう。
ポイント1:根元を覗き込む
胡蝶蘭は、植木鉢の中に水苔やバークといった用土で植えられています。良い胡蝶蘭は、この根元が非常に重要です。
- 健全な状態: 根元から生き生きとした緑色の根が見えている。
- 注意すべき状態: 根元が黒ずんでいたり、カビが生えていたり、悪臭がするもの。
これは、根腐れを起こしている可能性があり、購入後すぐに枯れてしまうリスクがあります。
ポイント2:つぼみが多すぎないかを確認する
贈り物として贈る場合は、花が咲ききっているものよりも、少しだけつぼみが残っているものを選ぶのがおすすめです。あまりに固いつぼみは花が咲きませんので注意が必要です。
- 良い状態: つぼみがしっかりとしていて、ふっくらと膨らみ、ツヤがある。
- 注意すべき状態: つぼみがシワシワだったり、カサカサに乾いているもの。
ポイント3:葉や茎に「病気や傷がないか」を確認する
- 健全な状態: 傷や斑点、変色などがなく、全体的にきれいな状態。
- 注意すべき状態: 葉に黒や茶色の斑点がある、ベタベタしたものが付いている。
これは病気や害虫のサインかもしれません。このような胡蝶蘭は、他の植物にも悪影響を与える可能性があるため、避けるのが無難です。
まとめ:見るべきは「見た目の美しさ」だけじゃない
良い胡蝶蘭を見分けるには、単に花の美しさだけを見るのではなく、**株全体の「生命力」**を感じることが何よりも大切です。
- 花茎の太さ
- 葉の色とツヤ
- 花の輪数と密度
- 根元の状態
- つぼみの状態
- 病気や傷の有無
これら6つのポイントを意識するだけで、きっとあなたは良い胡蝶蘭に出会えるはずです。
もし胡蝶蘭選びに迷ったら、これらのポイントを思い出してください。そして、胡蝶蘭ギフト・通販で定評のある「胡蝶蘭の日本フラワー」で購入することをおすすめします。プロの目で厳選された胡蝶蘭は、品質が安定しており、安心して贈ることができます。
皆様の胡蝶蘭選びが、心豊かな体験となることを願っています。